コロナ禍の中国渡航③

中国
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前回のブログでは上海での3日間隔離が終わるまでのことについて適当に書きました。特に蘇州で家族同室隔離が必要な人は必見です。

今回は蘇州園区入りしてからの状況を忘れないうちに書きますね。

まだ読んでいない方は下記からどうぞ👇👇

蘇州に向けて出発

上海のホテルをチェックアウトした後は江蘇省に向かうバスに乗り込みます。

この前日住まいのある章句の管理人の微信アカウントから連絡到着後のことについて連絡が入っており家族内に動揺が走ります。

上海では特に交渉の必要もなく家族同室で隔離を行うことができましたが、蘇州では15歳以上(かな?)の同室隔離は認められないとのことで、ホテルがだめだと言われたら同室隔離は無理ですと言われていました。

一歳の子供で動き盛りの上に妻は腰が悪く子供の世話ができないので、別部屋隔離になる場合、私が子供の世話をするということで非常に困難が予想されていました。病院の診断書もなく、同室隔離がどうしても必要な証拠を用意するには時すでに遅し。当日のホテル到着後に一応交渉してみるかということで意気消沈していました。

上海で乗ったバスは昆山の中継地点でそれぞれの目的地別に乗換が行われます。

中継地点に到着後、一度ホール内に移動し、それぞれの目的地別に人が振り分けられます。ほかのホテルに隔離された人たちも一度ここに集まるようです。この隔離場所では30分ほど待機時間があり、その間にお手洗い等は許可されます。(ご心配なく)

工業園区域のエリアに振り分けられある程度乗員が揃ったら再度バスに案内され、乗り込み出発します。

蘇州ホテルにて

蘇州には阳澄湖のホテルと円区南側のほてるの二つが隔離ホテルとして指定されているようですが、私たちは園区南側の苏州維景国際大酒店に隔離されることが決まりました。

一緒に隔離されたのは30名くらいでした。

いよいよチェックインとなりますがここで一番の難関が訪れます。

昨日の時点で同室隔離は無理っぽいと聞いていたのですが、こちらも同室隔離をあきらめるわけにはいかず、中国語が話せないなか受付のスタッフになんとか同室隔離をお願いしてみました。

返答は。。。

蘇州市の規定によりできません。何が何でもできません、あなたの話を聞く気も交渉する気もありません。

中国語はできませんが、こう言われたんだろうなというような態度で対応が帰ってきました。

ただしこちらも家族のために引くことはできません。

粘り強く話を聞かない冷たいスタッフに対して英語で応戦します。

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同室でないと子供の世話ができない。

受付
受付

診断書をもってきなさい

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診断書は持ってないです

受付
受付

ないなら無理なので、早くチェックインしてください

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別部屋ならチェックインできない。あなたの上司と話をさせて

受付
受付

私がだめといっているわけではなく蘇州の決定なので無理です。

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それならあなたと話してもしょうがないからあなたの上司を呼んで

受付
受付

上司はいません、蘇州政府の担当者と話してください

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わかったからちょっと待って (さてどこに電話すりゃいいんだ。。。?)

——-ここで30分くらいロビーのソファーで時間を潰す間にミルクとおむつ交換—–

受付
受付

あとどのくらいかかりますか

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わからない。一時間か、二時間かもね。結果出るまでそれまで待って

受付
受付

私たちの業務は終了しなきゃならないから早くしてくれ

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まだ蘇州政府の連絡が取れないから無理です。(全くあてはないが)

受付
受付

あきらめてチェックインしてくれ

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無理だから、蘇州政府の担当と話ができるまでちょっと待て。(怒)

受付
受付

医療的な問題がないない人は絶対に無理です

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それなら妻は本当に調子が悪いので今すぐ病院に行かせてくれれば、診断書をもらってくる。

受付
受付

ちょっとまって上に確認します

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上いるじゃねーかよ

=>ここで電話で通訳サービスみたいな人出てきて、再度説得されるが、すべて拒否。むしろなんでここまでこっちが同室が必要なのかを説明してもらうことに。

結果👇

勝利!!!!

ただし特別な事情があって同室となっているという点、SNSに書かないことなどということで誓約書を書けということで、適当な紙に日本語でそれらを書いて署名させられました。

同室隔離が必要な人はそれなりの理由と証拠と、できれば診断書と交渉するための胆力を持ってきましょう。一時間程粘ってロビーに誰もいなくなって心細い時間が続きますが、あきらめずに頑張りましょう。

こんなに頑張ってチェックインして16日間も滞在した部屋ですが、使えそうな写真がないので、Webから持ってきました。

イメージ👇

これに加えて右側にもう一部屋あってサブ寝室みたいなものがあり結構広いです。60㎡くらいありそう。シャワースペースと湯舟があるタイプで、お風呂に入りやすくてよかったです。通常であれば11日の隔離で済みますが、私たちの時はホテル内で濃厚接触者が出た可能性があるとのことで、5日延長になりました。

一点文句があったのは、シャワー浴びてるとガラスドアの下の隙間から水が漏れだしてトイレの床に水たまりができること。PCR検査は毎朝一回で早朝7時頃に検査員が部屋をノックしに来ます。大人は、一日ごとに検査が変わり、両鼻でやった次の日は口での検体採取で、子供は口のみでした。最初は泣いて嫌がった娘ですが、数回やったら自らあーんと口を開けるようになってくれたので成長を感じました。

解放までに20回ほどPCR検査をしますので覚悟してください。

聞いた話では部屋によってはキッチンと、洗濯機がついているようですが、私たちの部屋にはありませんでした。同室隔離ができただけでも満足だったのでこれ以上文句は言いません。窓際は手すりの柵があるので、洗濯物は干せます。いい乾燥対策にはなるけど、脱水がうまくいかないので私の洗濯物はものすごい悪臭になってしまって我慢して着ることにしました。隔離用に乾きやすい衣服を持ってくることをお勧めします。パンツは100均で売っている紙パンツがお勧め。隔離ご飯は一日3食だいたい決まった時間に出てきて、朝夕の2回体温測定と報告を求められます。

体温の報告はチェックイン時に渡される説明用紙に載ってるQRコードを読み込んで飛ぶページに部屋番号とパスポート番号と体温を書いて報告すればOK。忘れても特に何もありません。

ここのホテルではWechatのグループチャット方式になっており、絶えず誰かの文句がグルチャに飛んでくるので、ミュートにしておかないとうるさくてたまりません。

内容としては飯がまずい、あれが食べられない、水をください、チェックアウトの時間はいつか、友達からの差し入れをさせてくれ(当時は禁止)等です。

水(有料)、タオル、シャンプー、歯ブラシなどは頼めば持ってきてくれます。

洗剤やご飯の差し入れはNGで持参したものか支給された食事以外は食べることができません。毎回大量のご飯と大しておいしくないおかずが4点ほど出てきます。ご飯くらいしか私は食べる気にならなかったので、ふりかけとか日本式のしょっぱいおかず系を持ってくると非常によい気分転換になります。洗い物用に食器用洗剤と洗剤(多め)とスポンジ一個持ってくるといいです。

特に今回気を使ったのは子供のご飯とミルク、遊ぶための何かです。

うちの子は歩けるようになったばかりだったので、部屋の中を動き回ることが予想されていたため、折りたたみの歩行器を持参していました。これがかなり大きいので大きい袋に入れてなんとか持ってくることができましたがあればとても便利ですが余裕がない場合には絶対にお勧めしません。ものすごく大変です。

とくに子供用の離乳食はスペースはあまりとりませんが、重量があるのでかなり重くなります。一日三食で、一食にご飯系、おかず系で2袋分くらいいるので、84パック分くらいの離乳食が必要になります。追加でおむつが80枚くらいなのでこれは重さはなくてもスペースを圧迫します。必需品が多すぎるうえに重量もスペースもかさむものが多いので、荷物配分はかなり気を付けなければなりません。

仕事用に持つとしてはPC一台とマウスがあれば十分ですが、インターネットはいつも使用しているVPNがホテルのネットではPC経由だと禁止となっていため、PCで作業する時には下で紹介している香港SIMでテザリングを行い通信を行うほうがストレスがありません。私は古いiPhoneをテザリング用に1台持参してました。(通常使ってる携帯のVPNは機能していました。)

VPNが必要な人は下記リンクからどうぞ👇中国に来る前に絶対に一つは用意してください。


テレビは備え付けのはNHK WORLDしか入らないので、私は中国で使っている日本のテレビが見れるやつを持っていきました。(これはVPN不要なので視聴可能)FirestickなどはVPN接続ないと通信不可なので、携帯でテザリングできない限りは意味がないかなと思います。

買って持っていたら役に立つものを下に置いておきますので、ご検討ください。

洗濯用

男性用 使い捨て下着

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感想(7件)

折りたたみ式フットバス 3in1

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飯系

子供系

その他あったらいいもの

もう後はだらだら過ごすしかないので、暇つぶしできるものをひたすら持っていきましょう。

限られた空間に3人で閉じ込められていれば、ストレスも溜まります。嫁と喧嘩しないようにだけ注意しましょう。開放日の前日の朝に指定箇所(ドアノブ、水道、マウス、リモコン、排水溝、手すり)などの検体採取を自分でやるように指示され、適当に採取して渡したらあとは陰性を待ちます。(特に連絡はない=>陰性)

私たちの滞在は16日間でしたが、追加された5日間の滞在費用と飯代は無償でした。

家族3人11日で6380元(12万円)の費用が掛かり、事前に発票発行用データをホテルチャット担当者の個人チャットに送って発行をお願いしておいたら問題ありませんでした。

ちなみにWechatではコメントを長押しすると翻訳するボタンがでるので、日本語で書きこんでも中国語で書きこまれてもだいたいコミュニケーション取れます。(LINEにもほしい機能第一位)

ホテル隔離終了

チェックアウトの時間は前日の19時に頃に部屋の電話に何時にチェックアウトというように電話がかかってきます。私たちのチェックアウト時間は8:00で8:30にバスが来るからという内容でした。(英語)

これまでも何度か健康状態の確認等で部屋に電話がかかってきたので、一歳の娘がもしもしスタイルを習得しました。

翌朝チェックアウトの時間には特に係員の引率もなく、自分で勝手に外に出てエレベータに乗ってロビーに行きました。(ほんとに出ていいのかわからず恐る恐るでした)

チェックアウト時に追加した水と宿泊費、ご飯代の支払いを行い、事前に支払っていたデポジット4000元くらいの差額を支払い完了しました。この時に隔離解除の書類を渡されるので、これは絶対に無くさないようにしましょう。自宅の小区に入る際や、外国人の居住登録をする際に必要となります。

その後チェックアウトした人たちはバスに乗せられ、それぞれの建物の前まで一か所ずつ回って降ろされていきます。荷物は下の荷台に入りきらず、上の乗客のスペースまでぎゅうぎゅうになる感じなので、壊れ物は気を付けましょう。

ホテルでの隔離流に苏康吗(蘇州の健康コード)の更新を行っていましたが、入国直後黄色だった私の健康コードは赤になっており、小区に入るときに囲まれました。なぜか妻は黄色でしたが、この時保安が集まり物々しい雰囲気となりました。隔離証明を見せて何とか理解してくれましたが、完全に病原菌扱いです。

後から家で再度苏康吗の健康報告を更新したら黄色になりました。(ホテルで更新しておけばよかった)

自宅隔離ではご飯のデリバリーの受け取りはOKでしたが、ゴミ出しなどで外まで出ることは許可されず、ドアの前に置いておいて物業に連絡すると取りに来るという感じでした。

ドアにはアラームが追加されていましたが、一切動いている気配はありませんでした。実際にドアを開け示して、外から眺めてみましたが、全く何の反応もしてなかったので多分電池切れてました。また磁石で反応するセンサーなので、ちょっとわかる人は簡単にごまかせそうです。

うちは何度もドアの開け閉めをしましたが、何もありませんでした。

隔離の翌日と、最終日にPCR検査がある以外は全くの放置でした。

私たちの隔離中、蘇州内は厳戒態勢で小区でも何度も核酸検査をしていたので、むしろ私たちのほうが検査がすくなかったかもしれません。

2月末の中国渡航から早一か月3月末にやっと私たち家族は解放され、そとにでてみたものに。。。

蘇州内はいまだに厳戒態勢で、遊びに行くところはどこにもないというオチもしっかり用意されていました。。。。

加油苏州!

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